「オミクロンショック」は株の買い場かもしれない 経済対策以外にも株価を下支えする材料とは?

著者フォロー
ブックマーク

記事をマイページに保存
できます。
無料会員登録はこちら
はこちら

印刷ページの表示はログインが必要です。

無料会員登録はこちら

はこちら

縮小
26日のNYダウは905ドル安。週明け以降も下落が続くのだろうか(写真:ロイター/アフロ)

感謝祭の休場明け直後となった11月26日のNYダウはいきなり905ドル(約2.5%)安の3万4899ドルと、一時は1000ドルを超える今年最大の下げ幅となった。

もちろん、これは南アフリカで見つかった新型コロナウイルスの変異株に対する懸念の下げによるものだ。南アフリカの医療機関からの初期情報によると、この変異株は「B.1.1.529」と呼ばれ、体の免疫反応を回避したり、感染力を高めたりする可能性がある「非常に珍しい」変異を持つと言われている。

伝えられるところによると、南アで確認された症例は約100例で、すでにボツワナや香港などでも確認されている。イギリス保健当局は、免疫反応の回避に関連するものを含め、デルタ型の2倍の数の変異を持っており、これまでで最も懸念されるとの見解を示したという。すかさずイギリスは日本時間の26日午後9時から、南アを含むアフリカ6カ国の航空機乗り入れを一時的に禁止した。

オミクロン株に怯える世界の市場

南ア型とは関係なく、すでに新型コロナウイルス感染再拡大の震源地となっている欧州では、25日にスロバキアが2週間のロックダウンに入り、チェコも期間30日の非常事態を宣言した。またオランダも抑制に向けて強力な対策を講じると発表した。

さらにポルトガルも感染対策を12月1日から再導入する方針を決め、空路での入国者に対し、ワクチン接種の有無にかかわらず、到着時にコロナの陰性証明書の提示を求めた。違反した航空会社には乗客1人につき2万ユーロの罰金を科すと発表している。

次ページ前週末に続き、今週も下落するのか?
関連記事
トピックボードAD
マーケットの人気記事