福井信英
私が学生生活を送っていた1990年代の後半にはまだ少なかったが、最近目立つようになってきたのが、学生団体と呼ばれる存在だ。認知が高まるにつれ、その活動に対する批判も増えているように思うが、私は「学び、力を磨く」ための非常に良い場なのではないかと考えている。
有名な学生団体としては、金融について学ぶShare-Projectや、ビジネスプランコンテストを実施するKINGなどが挙げられる。この2つの団体は10年以上、質の高い活動を続けているので高い認知を得るに至ったわけだが、これら以外にも学生団体というキーワードで検索をかけると、本当にたくさんの団体が見つかる。
これらの学生団体が学校内で行われるサークル活動やゼミと異なるのは、
・所属する学校にかかわらず、興味を持った人は運営に参加することができる。
・取り組むテーマが社会問題やビジネスに関するものである。
以上の2点だ。・取り組むテーマが社会問題やビジネスに関するものである。
小さな違いに見えるが、取り組むテーマゆえに、自然と広く情報発信することが組織の活動に組み込まれる。結果として、学校内・仲間内で完結しがちなサークルやゼミ活動に比べ、世間の認知は急速に高まるという特徴を持っているようだ。
しかし、多くの人に認知されるようになる、というのはそれに対しての批判が多くなるということでもある。
代表的な批判を挙げると次のとおりだ。
・イベント等の協賛金の営業に来るが、提案の質が低い。
・目立ちたい、頑張っているふりをしたいだけで、具体的な活動をしていない。
・学生団体の活動に興味があるのではなく、就職活動に役立てたいだけ。
・学生は学業に集中すべき。
どれも一理はあるが、私はそれでも学生団体として活動に取り組む学生たちを積極的に応援したいと思う。それは、次のような理由からだ。・目立ちたい、頑張っているふりをしたいだけで、具体的な活動をしていない。
・学生団体の活動に興味があるのではなく、就職活動に役立てたいだけ。
・学生は学業に集中すべき。
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