(第28回)学生団体に参加する、立ち上げることの素晴らしさ

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1. 専門家との交流を通じて、思考や行動のレベルを高めることができる

 取り組んでいる分野に関して、専門家との接点が持てる。もちろん、日常から大学やバイトを通じて特定の専門家との接点はあると思うが、それ以外の機会に自分の興味・感心がある分野の専門家と、イベントやネットを通じて情報交換を行えるというのは非常に大きなメリットだ。特に、専門家から自分たちの活動や主張に対して厳しい意見をもらうことは、プロのレベルに自分たちの思考や行動を高めていく良いきっかけになると思う。

2. リーダーシップを磨くよい機会になる

 過去のコラムでも、リーダーシップの重要性については触れてきたが、学生団体を運営する経験は、リーダーシップを磨くたいへんに良い場になる。そのためには運営メンバーに加わることが条件になるが、興味ある団体がなければ自分で立ち上げてもいいし、地方にいるのであれば、首都圏で活動している団体の支部として名乗りを挙げてもいい。やる気さえあれば、運営メンバーになれるというところが、学生団体の面白いところで、柔軟なところなのだ。

 さて、それでも「やりたい!」と手を挙げるのはなかなか大変だ。ゆえに、学生団体の運営をしているメンバーに対して「目立ちたいだけ」というのは、的外れな批判と言えるだろう。名乗りを上げた時点で、他の学生より一歩リードしているのだ。

 使える時間も参加の動機もバラバラなメンバーを1つにまとめていくことは、たいへんな作業だ。自分勝手な理念を追求するのみで、メンバーに犠牲を強いるだけでは、絶対に人はついてこない。リーダーは活動に参加しているメンバーの動機をしっかりと把握し、彼らのニーズを満たすようにしっかりと考え、時には優しく、時には厳しく、メンバーをリードしていかねばならない。
 このたいへんさに比べると、立場や給与というわかりやすい強制力を持つ法人のマネジャーの仕事が簡単に思えてしまう。

 以上2点の理由から、私は学生団体の活動を積極的に擁護するし、応援したいと思う。強い興味・関心のあるテーマがあれば、そのテーマに沿った活動をしている学生団体に参加する、あるいは立ち上げる、という取り組みをしてみてもいいのではないだろうか。きっとすばらしいチャレンジの機会になるだろう。

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福井信英(ふくい・のぶひで)
慶應義塾大学商学部卒。株式会社ジョブウェブの事業部長として、数十社の採用コンサルティング及び、各種リサーチ、教育研修コンテンツの作成に取り組んだ後、独立。
現在は著述業ほか、複数のソーシャル・プロジェクトの実行を手掛ける。
ブログ:人と組織と、fukui's blog
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福井 信英

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