岡本太郎が愛した「生の芸術」 ピカソ、障害を持つ人の絵、アフリカの仮面……

✎ 1〜 ✎ 39 ✎ 40 ✎ 41 ✎ 最新
著者フォロー
ブックマーク

記事をマイページに保存
できます。
無料会員登録はこちら
はこちら

印刷ページの表示はログインが必要です。

無料会員登録はこちら

はこちら

縮小

気の遠くなるほどの工程が生んだ芸術

 

鎌江一美『まさとさん』2009年 陶土 やまなみ工房蔵

ユーモラスでいて、強烈な印象を残す『まさとさん』は、滋賀県甲南町のやまなみ工房に所属する鎌江一美が制作した。まず土台を作り、そこに米粒大の土を無数に張り付けていく。気の遠くなるような作業が、イソギンチャクのような独特の質感を生む。鎌江は何体もの「まさとさん」を作っている。大好きな工房の施設長がまさとさんなのだ。

以上3つの工房では、障害を持つ人が表現活動に取り組み、作品を販売している。制作現場を訪れた仲野さんは、「ものすごい集中力のある人、ひとつのものばかり描くような、こだわりを持った人たちが、自由な雰囲気の中で作っていました」と話す。

次ページ新聞記者も開眼
関連記事
トピックボードAD
ライフの人気記事