岡本太郎が愛した「生の芸術」 ピカソ、障害を持つ人の絵、アフリカの仮面……

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作品が生まれて、自傷行為が減った

大川誠『makoot(マクート)』シリーズ 2005~2013年  原羊毛、ニードルパンチ アトリエ・コーナス蔵

今回の展示では『ノン』を囲むように、アフリカの仮面やアール・ブリュットの作品が配置されている。

色とりどりの人のような動物のような像は、大川誠の『makoot(マクート)』のシリーズだ。羊毛を針でつついて形を作っていく。

大川誠は大阪の阿倍野にあるアトリエ・コーナスで制作している。初期の頃は絵を描いていた。自分を傷つけてしまうことがあったが、2005年にこの作品を作りだしてから、だんだんと自傷行為が減っていったという。根気のいる作業に集中して取り組んでいる。豊かな色彩感覚と形の面白さに目を奪われる。

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