実践的な準備の第一はオンライン対応だろう。人事へのオンライン対応に関する調査でも面接中の電波途絶や音声が切れるなどのアクシデントを指摘する声が多かった。かなりの確率でアクシデントは起こっているようだ。
「オンライン面接は、電波状況を快適にしておくことや、ライトやヘッドセットなどを購入して映りや音声を良くしておくことなど、準備に気を使うことも必要になってくる」(理系・早慶大クラス)
就活サイトへの登録は非常に重要なステップだ。登録すればさまざまな情報が自動的に得られる。近年はオファー型サイトも人気を集めているが、自己PRを書くこと自体が就活のトレーニングになる。そして、企業から連絡を得たことが自信につながったという学生はかなり多い。
「何でもいいから早めのタイミングで就活サイトに登録すること。オファー型のサイトにESや自己アピールを載せられるように取り掛かること。どんなことも堂々と落ち着いて話すこと」(理系・中堅私立大)
OB・OG訪問の活用法
OB・OG訪問にも工夫がほしい。その会話は面接での大事な武器になる。
「OB・OG訪問は性別をバラした複数人に行うこと。自分の就活の軸や志望動機との擦り合わせを行うよう、独自の質問を考える」(文系・早慶大クラス)
「社員と話せる機会をもらい、その経験を面接で具体的に話し、笑顔でハキハキ自信をもってしゃべれるようになれれば面接は受かる(これができないと落ち続ける)」(文系・旧帝大クラス)
ESに独自課題を提示する企業がある。この課題をいつでも読めると思っていたら大間違い。スクリーンショットで保存しておくとよい。
「ESに書くようなことや、企業ごとのマイページ上にESがある場合、スクショしてデータとして見られるように残しておいたほうがいい。提出してしまうと閲覧できなくなる」(文系・その他私立大)
面接で緊張し、しどろもどろになって落ちてしまう学生がいる。こういう学生は入室の段階でわかるらしい。オンライン面接でも表情と第一声を聞けばわかる。どのような対策をすればあがらずにすむのか? メンタルを切り替えればいい。前に座っているおじさん、おばさんは親戚、最近のことを聞かれている、と思い込むのだそうだ。要するに「深刻ぶらず」「気軽に」に行けということだ。
「面接は面接だと思わず、『親戚のおじさんとの会話』というスタンスで行ったほうがいい」(文系・早慶大クラス)
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