就活を戦い抜いた学生が「後輩に伝えたい」心得 とにかく「早め」が鉄則、雑音に振り回されるな

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とにかく「早め」が就活の鉄則。単位は3年前期までに大半を取り終え、卒論もできるだけやっておいて、SPIだけでなく資格の勉強もし、さらに入学時からESのネタづくりに励めという先輩がいるのだが、まるで就職予備校だ。

「できるだけ早めに就職活動を始めて早く慣れたほうが、気持ちが楽。インターンはたくさん参加すべき。3年前期で単位は取り終わるべき」(文系・その他国公立大)

「3回生には就職活動を意識し、行動を起こす。できれば大学入学時点で意識し、ESに書けるようなネタを作る」(文系・その他私立大)

「3回生からでも遅くないから、何か新しいことを始めて、面接で言えることを増やすべき。1年もあれば何か始められる」(文系・上位私立大)

勉学に励めとアドバイスする先輩もいる。学生の本分は勉学にあるから「励め」と言っているのではない。卒業しないと就職できないからだ。

「とにかく、大学の勉強を最優先すべき」(文系・上位私立大)

今回の後輩へのアドバイスは1755人が書いているが、大学での勉学を大事にすべきと書いた学生は1人だけだった。

「就職活動に力を入れるより、日々の学習や研究・課外活動を通じて学びを多く得るべき」(理系・上位国公立大)

「焦るな」「詰め込むな」

サマーインターンシップが登場した2010年代半ばでは、勉学を重視する学生はもっと多かった。現在は勉学より就職を重視する傾向があるが、かなり大きな要因はキャリア教育にあるだろう。

1年生からキャリア教育を実施する大学はとても多い。そして、3年生になると正式な就職ガイダンスがあり、就活スケジュールを教わる。6月にインターンシップの募集が始まり、夏休みにサマーインターンシップがある。ここからインターンシップは継続的に実施される。そして、年を越すと3月。就活本番だ。

絶え間なくネットから供給される情報と就活イベントに怯える学生がいる。追い込まれた心情はいろんな言葉に表れている。「もう後がない」「悔しい」「焦り」「つらい時期」。こういう焦りが道を間違えさせる。先輩は「焦るな」「詰め込むな」と教えている。

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