まずひとつめは、「多くの人が、実はあなたと話したがっている」ということです。
日本人は「迷惑恐怖症」話しかけるのを躊躇しがち
コミュニケーションと孤独の研究家として、実際にたくさんの人とお会いして話すなかで、「多くの人が自分の話を聞いてほしい」という欲求を持っているということに気づかされます。
人は社会的動物、すなわち群れの中で生存する生き物。人の幸せを決定づけるのは、「お金」でも「社会的成功」でもなく、「人との質の高いつながり」であることは、あまたの研究から実証されています。
また、人は「偶然のおしゃべり」を予想以上に楽しむものだということも、多くの実験から明らかになっています。
容易に人と会えない時代に、孤独感を抱える人も増えており、1人が好きという人でさえ、時には、誰かと会い、話し、その「存在を認められたい」と思っている人が多いのです。
「自分が話しかけたら迷惑ではないか」。日本人独特の「迷惑恐怖症」が、「人に近づき、話しかける」という第一歩を躊躇させてしまうのですが、「ちょっとした声掛け」をうれしく思う人も少なくないということです。
まずは自分から手を差し伸べ、声をかけてみる、そして、話を「する」というより「聞く」ことを優先させる。もちろん、誰もがうれしそうに受け入れてくれるわけではないでしょう。
しかし、「まずは自分から話しかけてみる」ことで、意外にも多くの人が心を開いてくれたり、「新しい出会い」が生まれたりすることにビックリするはずです。「話しかける」のは「あなたのため」ではなく「相手のため」なのです。
2つめは「あなたは自分が思うより、ずっと好かれている」ということです。
人はあなたが思うほど、あなたのことを嫌っていません。人は自分に対する相手の好意を過小評価しがちで、英語ではこれを「liking gap」と呼んでいます。
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