第4波のイタリア「スーパーグリーンパス」の効力 「ワクチン未接種の人」は遊びには出歩けない

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バールでグリーンパスをチェックする店主と客。グリーンパスには顔写真はついていないから、店主にはそのグリーンパスが本当に本人のものかを確認することはできない(筆者撮影)
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イタリアの「グリーンパス」は、ワクチン接種者、コロナから回復し抗体のある人、そしてPCR検査で陰性の証明書がある人がもらえるコロナ安全証明書だ。導入された8月以降、これさえあればレストランも映画館もジムもイベントも、どこでもいけるようになった。

10月15日からは欧州で唯一、職場への携帯・提示も義務化。抗議運動は激化したが、おかげでワクチン接種は加速的に進み、接種完了者は国民の8割まで上昇した。近隣諸国に比べて感染はかなり低く抑えられ、ほぼ普通の生活が戻ってきていたイタリア。今年の冬こそはスキーも、そしてクリスマスも、コロナ前と同じように過ごせるに違いない、そんな期待が高まっていた。

私自身も、10月にはほぼ2年ぶりに映画館に行った。映画を、映画館で見る。そんな当たり前のことがとても新鮮でうれしくて、室内ではマスク着用義務が続いていることを忘れていた。観たのはイタリアでも大人気の村上春樹『ドライブ・マイ・カー』。3時間の大作だったから、上映中ずっとマスク着用なのは、かなりつらかったのだが、そんなことも微笑ましく思えるほど、コロナはもう終わったことのような気がしていた。

欧州全土を襲っている第4波

11月のある土曜日の午後、人で賑わうトリノのカステッロ広場(筆者撮影)

ところが12月6日から、「スーパーグリーンパス」の導入が決まった。今、欧州全土を襲っている第4波が、じわり、じわりとイタリアにも押し寄せてきていることを受け、ワクチン接種者を優遇し、接種人口をさらに増やすのが狙いだ。ワクチン接種者およびコロナ回復者が持つグリーンパスは「スーパー」に格上げとなり、引き続きレストランや映画館、スポーツ観戦、コンサートなど自由に楽しむことができる。

だがPCR検査の陰性証明で得たグリーンパスは、職場に行く場合と飛行機や列車を利用する場合にのみ有効と、行動が制限される。簡単に言えば、ワクチンをしていない人は、遊びには出歩けない、そういうことだ。クリスマスのロックダウンをどうしても避けたいという、政府の悲願が込められている。

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