「才能開花できる子」「できない子」2つの決定的差 スポーツする子を持つ保護者にしてほしいこと

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子どもの才能を開花させるのに必要なことについて解説します(写真:8x10/PIXTA)
スポーツで子どもの才能を開花させるには保護者との関係が非常に重要になることを指摘するのが、スタンフォード大学アスレチック・デパートメント(スポーツ部を統括する独立部署)に設置された非営利組織「ポジティブ・コーチング・アライアンス(PCA)」の創始者であるジム・トンプソン氏です。子どもたちの才能を発見し、伸ばしていくために必要なことについてトンプソン氏が解説します。
※本稿はトンプソン氏の新著『ダブル・ゴール・コーチ』から一部抜粋・再構成したものです。
前回:スポーツ「勝利至上」の人に伝えたい不都合な真実

95%の子どもは才能のある子に近づくことができる

1985年にベンジャミン・ブルームがチームを組織し統括したDeveloping Talent in Young People という研究は、若者の才能がどのように現れ、開発されるかを解明しようという試みだった。ブルームと彼の研究チームは、芸術、音楽、数学、スポーツ(水泳およびテニス)の才能が見出された子どもたちを研究対象とした。

ユーススポーツに参加している子どもが、プロ選手になったり、そのスポーツで大学奨学金をもらえたりする可能性は非常に限られている。しかし、ブルームは、ほとんどの子ども(95%)は、励みとなるような、適した刺激を与えられれば、才能のある子どもに近づくことができる、と提唱している。ブルームは次のとおり説明している。

「私たちの研究で明らかになった驚くべき結果の1つは、水泳の才能を認識するのには時間がかかるということだ」

11歳、12歳の時点で、水泳の才能があると確信をもって見分けられるのは、全選手のわずか10%以下だ。ある監督は、同じ選手を5年間指導していたにもかかわらず、彼女の才能を認識できなかったそうだ。

才能が開花する段階に到達できる子どもと、そこまで到達できない子どもにはどのような違いがあるのだろうか。両親との関係の中で、子どもたちはある2つのことを経験し、それが、才能が開花する段階に到達できるかできないかの差だと考えられている。

次ページ1つ目は「子どもに寄り添う」こと
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