「才能開花できる子」「できない子」2つの決定的差 スポーツする子を持つ保護者にしてほしいこと

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1つ目は「子どもに寄り添う」こと。ブルームによると、親が子どもに寄り添うと、その子どもはそれを「無条件の献身(コミットメント)」だと捉えるのだそうだ。

私たちが知る限り、保護者が(および兄弟が)応援し、本人をやる気にさせ、サポートするかどうかが、オリンピック水泳選手の家庭とそうでない家庭の顕著な違いである。

個人のもともとの特徴がどのようなものであったとしても、長期的かつ集中的な応援、育成、教育、訓練という過程を経ないと、その個人は特定の分野における突出した能力に達することはできないのだ。

このような過程を経るためには経済的資源が必要であり、必然的にそのような資源が十分にある家庭のほうが、子どもたちの才能をより容易に伸ばすことができる。

2つ目は保護者がお手本となる姿を見せられるか

才能が開花する子どもと、そこまでに至らない子どもの2つ目の違いは、保護者がお手本となるような姿を見せることができているかどうかだ。子どものエモーショナル・タンク(直面する課題を解決するとき、その人が能力を発揮できるように助言するものを考える際の心理的構成概念)を満たすという大事な役目を果たす以外に、保護者が発言と行動を通じてロールモデルになることが大事だ、とブルームは言う。

子どもの才能を伸ばすことができた両親は、「空があなたの限界」“Sky is the limit”であると伝えてきたそうだ。「彼らが子どもたちに伝え続けてきたメッセージは、『やる気があり、努力し続けられる限り、自分でやると決めたことは何だってできる』ということだ」

また、その保護者たちは、自ら率先して「こういうふうにしてほしい」と思った行動を取り、子どもたちのお手本となるようにしていたそうだ。

ブルームの研究の結果報告によると、「彼らは、子どもたちに規律と責任感を身に付けることを促し、自宅における日頃の行動を通じてそれらを身に付けることには、さまざまな利点があるということを示してきた」「努力をし続け保護者の無条件のサポートがあれば、多くの子どもたちは、才能のある子どもたちと同じことを成し遂げることができる」ということを、ブルームは研究を通じて示した。

子どもに並外れた才能があるかどうかにかかわらず、子どもの才能を開発できる方法がある、ということをブルームの研究は示唆しているのだ。

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