「自分の手柄を人に譲る」人がトクする決定的理由 人生100年時代は善人が報われる「透明化社会」

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マネジメントはいわゆる「上司」ではなく、「支えること」が主体となってきています(写真:IYO/PIXTA)
シリーズ累計50万部のベストセラー『LIFE SHIFT(ライフ・シフト)』の最新版『LIFE SHIFT 2(ライフ・シフト2) 100年時代の行動戦略』がついに発売された。
『ライフ・シフト2』では、100年時代を生きる日本人の不安に応えるアドバイスだけでなく、政府、企業、教育機関がなすべきことを取り上げ、社会全体で100年時代にどう向き合うかを指摘している。
本書を「日本人の成熟」を促すきっかけになりうる書と語る作家・ジャーナリストの佐々木俊尚氏に話を聞いた。その後編をお届けする。

AIは産業革命以来の大インパクトを持つ

『ライフ・シフト2』からは、AIが極度に進化した未来がどうなるのかが、ある程度見えてきていると感じられました。

『LIFE SHIFT 2(ライフ・シフト2) 100年時代の行動戦略』(書影をクリックすると、アマゾンのサイトにジャンプします。紙版はこちら、電子版はこちら。楽天サイトの紙版はこちら、電子版はこちら

あまり知られていませんが、産業革命は第4次まであります。第1次は18世紀イギリスにおける、蒸気機関車や紡績などが発明された時代。

第2次はガソリンエンジンや、電気、水道、無線などができた、いちばん重要な時代。1870年からのわずか10年間で、20世紀から21世紀の生活を支える技術のほとんどが作り出されました。

第3次は情報革命。そして、第4次がAIやデータによる革命の時代です。この第4次産業革命は、第2次と同じぐらいのインパクトがあるだろうと言われています。

19世紀の終わりに電気やガソリンエンジンが発明された際、当時の人は、「明るくなったね」「馬車よりも速くなったね」というぐらいのイメージしか持てませんでした。

しかし、その後、電気があることによってパソコンやスマホが生まれたり、エンジンによってモータリゼーションが生じ、郊外に住んで都心に通ったり、という生活スタイルの変化まで起きました。19世紀の人には、そんなライフスタイルは到底想像できなかったでしょう。

AIによる自動運転技術も、いまは「自動運転になると、運転席がなくなるよね」という程度の想像です。これがいずれ社会にどこまでの変化をもたらすかは、まだわかりません。

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