「学び直しに失敗した父親」にその後何が起きたか 自分には不必要だと思っていると痛い目にあう

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優秀だったにもかかわらず、「学び直し」に失敗したことで父親に起きたこととは(写真:jessie/PIXTA)
技術進化や環境変化によって、「学び直し」に対する注目が高まっています。が、いざ自分のこととなると、「自分は大丈夫」と捉えがちです。なぜ今、多くの人にとって学び直しが重要なのか。ロバート・フェルドマン氏と加藤晃氏による共著『盾と矛 2030年大失業時代に備える「学び直し」の新常識』より一部抜粋して紹介します。

 

2030年までに1600万人が職を失う

経営コンサルティング会社のマッキンゼー・アンド・カンパニーは、2030年までに日本だけでも1600万人が職を失う一方、技術進歩など環境の変化に対応できる1000万~1100万人は新しく生まれる職に就くニーズがあると予測しています。

つまり、あなたが現在就いている職業がもし消える運命だとしても、必要な知識、スキルさえあれば、新たな職業に就ける可能性も十分あるということです。これまで頭を使うとされてきた業務でも、繰り返し的(ルーティン)な性格の強い業務は消え去る側に分類されます。

事業・雇用環境の変化に対応するには、必要な知識やスキルのアップデートが不可欠です。映画『ラスト サムライ』ならぬ、「ラスト サラリーマン」になりたくなければ、学び直しが必要です。そうした学び直しを「リカレント教育」と言います。

ちなみに、英語のrecurrent には「習慣性」という意味もあります。特に、人生100年時代になると、公的年金額は減り、就労年数はさらに延びます。常に学び直す習慣を身につけないと、サバイバルできない世界になるのです。

筆者の2人、ロバート・フェルドマンと加藤晃は、東京理科大学大学院経営学研究科の技術経営専攻(以下「MOT」、Management of Technology の略)において、社会人学生を対象に教鞭をとっています。まさに、「学び直し」の最前線で教えていると言っていいでしょう。東京理科大学のMOTは、将来のCEO・COO・CTOなどのCXO(経営幹部)およびアントレプレナー(起業家)の育成をミッションとしているビジネススクールです。

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