経営者が会社で「邪魔者扱い」されないための秘訣 「ライフ・シフト2」が問う「企業の価値とは何か」
2012年刊行の『ワーク・シフト』以降、著者リンダ・グラットン氏の発言に注目し刺激を受けているという起業家・経営者の池見幸浩氏が、最新刊の魅力を解き明かす。
「人生100年時代」の衝撃
2016年に『ライフ・シフト』が発売されたとき、「人生100年時代」という言葉は日本でも非常に衝撃をもって受け止められました。これからは寿命が長くなり、今のままの人生設計では経済的に立ち行かなくなる、自分たちで道を切り拓いていかなくてはならない、その際に大事なのは「無形資産」だと『ライフ・シフト』は説きました。
それから約6年、国も「人生100年時代」を前提に政策を議論するようになって、あらゆる業界が長寿社会を念頭に商品やサービスを売り出しています。
僕らの身の回りでも、75歳定年制になっていく流れと相まって、一生働き続けなければいけないんだろうなということは潜在的に感じる社会になってきています。人生100年時代は、もはや当たり前のこととして受け止められるようになりました。
僕は『ライフ・シフト』だけでなく、それ以前の2012年に発売された『ワーク・シフト』から、リンダ・グラットン氏の著書にものすごく影響を受けています。
彼女が書いた『ワーク・シフト』『未来企業』、そして『ライフ・シフト』という著書で一貫しているのは、人と人の関係づくりの重要性です。
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