教えて!わくわくさん「仕事の夢中」の見つけ方 30年以上工作に没頭、久保田雅人さんに聞いた

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夢中になっていると、何か1つできるようになるんです。小さくても何かが必ず。目標ははるか遠くても、わずかな喜びをものすごく感じてきたから、いつも「もう1個やってみよう!」と思えた。そうやって小さな成長を積み重ねてきたから、久保田雅人の今があるんです。

選択肢をたくさん持っていてほしい

最近は目の前の仕事を続けるべきか辞めるべきかすぐに判断してしまう人が多い気がするけれど、ある程度続けてみてわかることもあるんじゃないかな。最初から勝ちばかりを狙わない。失敗を失敗と認めて反省する。夢中になれない人はそれをやらずして諦めてしまうんだけど、本当にもったいないと思う。

ただ、夢中になりすぎて失敗することもあるから、それは気を付けてほしい。夢中になるっていうのは、ある意味「酔う」ことでもあるから、酔っている自分を客観的にコントロールできるもう1人の自分が、本当は必要なんだ。

自分にもいまだにやりがちなんだけど、気分がよくなるとついつまらないギャグを言って、せっかく盛り上がってた場を凍り付かせてしまうんだな……。「あんなこと言わなきゃよかった〜!!」って反省するんですよ(笑)。酔って周りが見えない自分をコントロールできるようになったら、人間大したもんだな。

(写真:『エンジニアtype』)

最後に1つ現実的な話を付け加えておくと、ある程度の年齢になるとどの道に進むのかは決断する必要があると思う。中には、今歩んでいる道を諦める判断をせざるをえない人もいるのはわかってる。

だから若い人には、夢中になれることの選択肢をいっぱい持っていてほしいんだ。「これがダメなら自分は終わりだ」じゃないんです。「まだこっちがあるぞ」という意気込みをつねに持ってほしい。人生やり直しちゃいけないなんてことはないんだから、諦めちゃダメ。世の中には、あなたが本気で夢中になれるものが必ずありますから

そしていつか。「これだけは誰にも負けない存在になってやろう」と思えるものを見つけたら、人間強いですよ。ゴールのない世界で、いくらでも上を目指していける。何か1つでいい。夢中になれるものを見つけて、人生の本当の面白さを知ってほしいと思うな。

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