「やりたいことが見つからない」という人の盲点 複業や趣味でやりたいこと見つける解決法3つ

著者フォロー
ブックマーク

記事をマイページに保存
できます。
無料会員登録はこちら
はこちら

印刷ページの表示はログインが必要です。

無料会員登録はこちら

はこちら

縮小
自分も複業をしたいけれど、何をしたらいいかわからない……。「やりたいこと探し」のコツをご紹介します(写真:amadank/PIXTA)
「複業家」とは、1つの仕事だけでなく、いくつかの仕事を掛け持ちしながら働く人のことで、「パラレルワーカー」とも言われる。金銭的にも精神的にも安定する働き方として、コロナ禍以降さらに注目度が高まっている働き方だ。
そのパイオニアとして知られる中村龍太氏は、現在、IT企業で週4日働きながら、自営の農家で人参を育てたり、依頼があればドローンで動画撮影をしたり、パエリアづくりを教えたりもしている。なぜそんな多彩な仕事ができるのか。中村氏の著書『出世しなくても、幸せに働けます。 複数の仕事で自分を満たす生き方』から、複業の芽を見つける3つのコツを解説してもらった。

「やりたいこと」を見つけるのは難しい

複業を始めるには、まず自分が「何をやるか」を決めないといけません。ただ、そのために「やりたいこと探し」に必死になり、結果として行動に踏み出せない人をよく見かけます。

複業をやりたい、けれど自分に何ができるかがわからない、何から手をつければいいかもわからない……。そうした状況から脱したいと思っているのに、行動する前に「やりたいことは何か」と考え込んでしまうのです。

複業に限らず、本業でも趣味でも、世の中には「やりたいことを探そう」というメッセージがあふれています。でも、もともとそれがある人はともかく、特にない人がいきなり「やりたいことを見つける」のは、実は難しいものです。

なぜ難しいのでしょうか。それは「やりたいこと」というのは、実は自分が置かれた環境に制約を受けるからです。たとえば僕にとって、マイクロソフト時代の「やりたいこと」といえば、マネージャーとして活躍し、出世することでした。でも今思えば、それは会社の枠の中で考えたこと。会社に期待されている役割そのものでした。心の底から湧き起こった気持ちではなかったのです。

コツ①「他力本願」で探す

「やりたいこと」を探している人に僕がまずアドバイスしたいのは、やりたいこと探しは「他力本願でいい」ということです。

次ページ「やりたいこと」=「需要があること」なのか
関連記事
トピックボードAD
キャリア・教育の人気記事