「持っているもの貸すだけ」の複業が人気を得た訳 価値がないと思っていたこともビジネスになる

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同じように「会場との一体感を引き出すモデレーター」も、知り合いから「龍太さんなら、モデレーターの仕事ができそうだから」と依頼されたのが始めたきっかけです。セミナーなどで話しているからでしょうか。どうやら、進行役ができそうな雰囲気を醸し出していたようです。

ただ、僕は週4日は会社員の仕事があるうえに、自営の農業の仕事などの複業があります。ですから「事前に打ち合わせする時間は取れませんよ」と伝えると、それでもいいですから、と言われました。

であれば、事前の打ち合わせをしない代わりに、その場のノリや空気を大事にする進行を売りにするサービスに振り切るのも面白いかもしれないと思い立ち、サービス名を「会場との一体感を引き出すモデレーター」と命名。あえて、進行表通りではないことを打ち出しました。

複業の「価格」はどうやって決める?

ちなみに、価格帯はさまざまです。「飾らないムービー撮影」は動画撮影と編集作業であれば5万円から、加えて交通費の実費をいただいています。一方の「会場との一体感を引き出すモデレーター」は経験値を積むという価値があるので、1回500円で引き受けています(ワンコインでも有料にすることで、自分に責任を課す意味があります。お客様からも信頼を得られます)。

モデレーターのように、金銭以外の価値がある事業については、あまり高額な価格帯にはしないほうがいいでしょう。高額だと、受けるときにプレッシャーになり、自分の首をしめるからです。価格帯は「プレッシャー」と「責任」のちょうどいいところに設定しておくのが、長く続けるコツです。

次に紹介するのは、パエリアに関する仕事です。きっとよほどパエリア好きなんだろうと思われたかもしれませんが、実はそこまで好きではありません。では「なぜ複業に?」と疑問を持たれますよね。

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