駅のロータリーを「緑旋風」に包み込んだ小池氏の演説
注目の都議選は、ふたを開ければ、自民党が苦戦し、惨敗が予想された「都民ファーストの会」が「想定外の善戦」という形で幕を閉じました。
この背景には、新型コロナやオリンピックへの対応から、「反自民」の機運が高まっているということもあるかもしれませんが、見逃せないのが、やはり、「小池劇場」の興行主にして主役の小池百合子東京都知事の「舌を巻く戦法」でしょう。
私は長年、「エクゼクティブの話し方の家庭教師」として、リーダーの話し方の研究やコーチングをしてきましたが、優れたコミュ力を持ったリーダーは、「場の空気をその人色に染める妖力」があります。
例えば、ソフトバンクの孫正義さん、日本電産の永守重信さん、トヨタ自動車の豊田章男さんなど。登場した瞬間から、場を支配する「圧」や「気」「オーラ」を発しています。
2017年の都知事選での小池氏の演説にも、それに似た「空気感」を感じました。選挙の当落は「候補者の演説風景」を見れば、その結果は大方予想できるものです。小池氏の場合、明らかに「場の熱狂度」が違いました。緑のたすきをつけた女性支持者たちの熱視線を一身に受け、駅のロータリーを「緑旋風」に包み込んでいました。
今回は、さらにパワーアップする「コミュ力モンスター」小池氏の「天才的コミュ術」の中から「3つの作戦」にスポットを当て、その威力の源泉に迫ってみましょう。
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