「コミュ力お化け」小池氏の「最強コミュ術」大解剖 都議選でも発揮した「小池劇場」の「妖力」とは?

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小池東京都知事の最強のコミュ力の秘密について解説します(写真:Fiers/iStock)
日本を代表する一部上場企業の社長や企業幹部、政治家など、「トップエリートを対象としたプレゼン・スピーチなどのプライベートコーチング」に携わり、これまでに1000人の話し方を変えてきた岡本純子氏。
たった2時間のコーチングで、「棒読み・棒立ち」のエグゼクティブを、会場を「総立ち」にさせるほどの堂々とした話し手に変える「劇的な話し方の改善ぶり」と実績から「伝説の家庭教師」と呼ばれ、好評を博している。
その岡本氏が、全メソッドを初公開した『世界最高の話し方 1000人以上の社長・企業幹部の話し方を変えた!「伝説の家庭教師」が教える門外不出の50のルール』は発売後、たちまち12万部を突破するベストセラーになっている。
コミュニケーション戦略研究家でもある岡本氏が「小池東京都知事の最強のコミュ力の秘密」について解説する。

駅のロータリーを「緑旋風」に包み込んだ小池氏の演説

注目の都議選は、ふたを開ければ、自民党が苦戦し、惨敗が予想された「都民ファーストの会」が「想定外の善戦」という形で幕を閉じました。

この背景には、新型コロナやオリンピックへの対応から、「反自民」の機運が高まっているということもあるかもしれませんが、見逃せないのが、やはり、「小池劇場」の興行主にして主役の小池百合子東京都知事の「舌を巻く戦法」でしょう。

『世界最高の話し方 1000人以上の社長・企業幹部の話し方を変えた!「伝説の家庭教師」が教える門外不出の50のルール』(書影をクリックすると、アマゾンのサイトにジャンプします)

私は長年、「エクゼクティブの話し方の家庭教師」として、リーダーの話し方の研究やコーチングをしてきましたが、優れたコミュ力を持ったリーダーは、「場の空気をその人色に染める妖力」があります

例えば、ソフトバンクの孫正義さん、日本電産の永守重信さん、トヨタ自動車の豊田章男さんなど。登場した瞬間から、場を支配する「圧」や「気」「オーラ」を発しています。

2017年の都知事選での小池氏の演説にも、それに似た「空気感」を感じました。選挙の当落は「候補者の演説風景」を見れば、その結果は大方予想できるものです。小池氏の場合、明らかに「場の熱狂度」が違いました。緑のたすきをつけた女性支持者たちの熱視線を一身に受け、駅のロータリーを「緑旋風」に包み込んでいました。

今回は、さらにパワーアップする「コミュ力モンスター」小池氏の「天才的コミュ術」の中から「3つの作戦」にスポットを当て、その威力の源泉に迫ってみましょう。

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