「カタカナ社名」の就職先を親に反対されたら? 「もっと有名で安定した企業に就職してほしい」

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弱さを理解したうえで、自分の逃げ道をあえて塞ぐべく、決断は自分自身で下す。そして、いろいろな失敗や挫折を繰り返して、次はよりよい決断を下し、人生における経験を積み重ねていく。

おそらく、それが本来やるべきことなのだと思います。

反対に、いつまでも自分自身で決断することなしに人生を歩んできてしまっては、決断を下す勇気も持てませんし、責任を取ることの意味も、成長を重ねることもできません。

それではいつまで経っても半人前のままです。

「自分を説得し、納得させる」べき

ですから、今回のケースでもだいごろうさんには、「親を説得する」のではなく、本当の意味で「自分を説得し、納得させる」べきなのです。

親に反対されても自分が正解と思える道を貫くことが本当にできるだろうか? この行動の責任を自分は取る準備ができているだろうか?

そういったことを今一度自問自答し、整理し、熟慮し、そのうえで、その決断を親御さんに伝えてみてください。

きっと親御さんは心配なのだと思います。

だいごろうさんには人生における決断の責任を取る覚悟ができているのだろうか、と。であるがゆえに、まずはだいごろうさん自身の中で覚悟を決め、その固い決意を持って人生突き進んでみましょう。

それが正解かどうかは誰にもわかりません。ですが、これが人生における最後の決断ではありません。むしろ最初の決断です。

この先よりより決断を下せるような人生経験を積むべく、熟慮し、決断し、行動につなげてみてください。そのような気概で、だいごろうさんが大人としての人生の第一歩を踏み出すであろうことを応援しております。

安井 元康 『非学歴エリート』著者

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やすい もとやす / Motoyasu Yasui

MCJ社長兼最高執行責任者(COO)。アニメーションの企画・制作を手掛けるベンチャー企業を経て、MCJにて東証への上場を経験。その後、経営共創基盤にて戦略コンサルタントして9年間活躍し、2016年3月にMCJに復帰。著書に学歴コンプレックスに悩みながらも独自の方法でキャリアを切り開いてきた様子を描いた『非学歴エリート』(飛鳥新社)や、自分ならではの人生を生きる術を描いた『極端のすすめ』(草思社)等がある。

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