AIで「もうひとりの自分」遺して死ぬ「生」への執念 話題書「ネオ・ヒューマン」が描く一歩先の未来
パーソナリティをどこまでAIに移せるか
『ネオ・ヒューマン』で描かれている「一歩先の未来」には、納得感がありました。
難病のALSによって話すことができなくなった人でも、視線認証で意思を伝達する技術はありますが、まだまだ時間がかかります。今後は、著者のピーター・スコット-モーガンが取り組んでいるように、そこをAIでどうカバーするかという話になるでしょう。
現在、パーソナリティをどこまでAIに移し替えることが可能なのかということが、テック界において話題になっています。
シリコンバレーのスタートアップが、「レプリカ」というチャットボットアプリを開発しています。自分自身のチャットボットを作り、やり取りを繰り返していくうちに、どんどん自分に似てくるというものです。
きっかけは、開発者の友人が交通事故で急死したことでした。メッセンジャーやブログなどSNS上には、故人が生前に書いた文章がたくさん残されています。それを友人たちがかき集めて、グーグルの機械学習ライブラリ「テンソルフロー」に入力。抽出された故人の特徴データを使ってチャットボットを製作し、実際に会話してみると、まるで生きているようだということになったわけです。
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