「人は見た目じゃない!」人類の理想が実現する日 さらば差別!「ネオヒューマン」の平等な世界
同性愛者と難病患者という葛藤
ジェンダーからシンギュラリティまで、いろいろなテーマが重なり合っていて、とても読み応えがあり、めちゃめちゃ感情移入しました。一番の学びは、困難と前向きに闘っていくピーター博士の姿勢でした。
人間って能力の差ってないんだな、とつくづく思いました。生まれてこのかた、他人と自分の「差」を比べることの積み重ねで、じわじわと自信を失っていくだけで。自分にはできないって、みんな思い込んでるだけで。
『ネオ・ヒューマン』には、同性愛者としての葛藤、そして、どんどん体が動かなくなっていくALSという難病患者としての葛藤の2つが描かれており、どちらも難しいテーマだと感じました。
同性愛者であるピーターさんの幼少期の体験は、本当につらかっただろうなと思います。学校で鞭打ちされるという理不尽なシーンには、1970年代のイギリスでは、ここまで同性愛者が受け入れられていなかったのかと驚いてしまいました。



















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