「上司の品格」を疑われる、やってはいけない質問 「上から目線」が透けて見える、残念な言葉遣い
例:何か言われたとたんに「では何をすべきだ?」と問う
このような切り返し方では、相手の準備が整わないうちに未来についての決断を下させることになるので、責めていると受け止められる恐れがある。発言を促したいときは、相手が安心感を得られるところから話を始め、徐々に不確かなことや弱点に話題を移していくといい。それには、「停止、巻き戻し、早送り」のテクニックを覚えておくと便利だ。
弱みに感じない部分から徐々に弱みに
まずは「停止」から。これはシンプルに現状を把握するという意味で、「状況は?」や「君の目にはどう映っている?」などと尋ねる。この質問に答えるときには感情が関わらないので、安心して状況を描写できる。また、尋ねられたときに「これなら自分にわかる」という実感もわく。
その人の目に映る状況を聞かせてもらったら、次は「巻き戻し」だ。要は、現状に至った経緯を振り返るのだ。よって、「どう現状に至ったのか?」や「こうなる前に何が起きたか?」などと尋ねる。過去は現在に比べて不確かな要素が多いとはいえ、限定的だ。
そして最後が「早送り」だ。次に何が起こるか、皆が何をすべきかという未来に目を向ける。早送りをするには、いちばん理解が足りない部分について評価する必要があり、理解が足りないのだから間違っている可能性が高い。
つまり、ここでは最も弱い部分をさらけ出すことが求められる。いきなり「何をすべきか?」と問い詰めても、「わからない」という答えしか返ってこないだろう。
だからこそ、停止、巻き戻し、早送りという過程を通じて、弱みに感じない部分から徐々に弱みに感じる部分へと話を移していくようにしたい。
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