強要型リーダーが致命的に判断を誤りがちな訳 キレて無理強いする人を時代遅れにした変化
言葉の使い方を変えることで、自分が率いる潜水艦の評価を最低から最高に引き上げ、ベストセラー『7つの習慣』の著者、コヴィー博士から絶賛された伝説の艦長がこのほど、『LEADER’S LANGUAGE(リーダーズ・ランゲージ) 言葉遣いこそ最強の武器』を上梓した。
あらゆる組織のリーダーに役立つ、伝え方のパラダイム転換を促す本書から、リーダーによる強要をやめるべき理由とその方法について、一部を抜粋・編集してお届けする。
なぜリーダーが強要するようになったか
今を生きる私たちが組織の何を変える必要があるかを理解するには、産業革命期の組織について知ることがカギとなる。当時の組織は、働く人々をリーダーとリーダーに付き従う部下、つまりは決断する者と実行する者に分断していた。その名残は、職場の肩書や制服に見て取れる。
決断する者と実行する者が分かれていたため、リーダーは部下に対し、部下が決定に関与しなかった仕事、彼らが「受け入れたわけでもない」仕事を実行するようにと説得しないといけなかった。必然的に、強要が求められたのだ。
外野が決めた方向づけに服従させる、それがリーダーの仕事のすべてだった。
産業革命のやり方に則したリーダーは、中断せずに働き続けるように人々を条件づけする。「中断」によって生産が進まなければ、それは遅れとなる。それは工程表上では「無駄」となり、排除すべきものとみなされるからだ。
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