強要型リーダーが致命的に判断を誤りがちな訳

キレて無理強いする人を時代遅れにした変化

責任者が率先して弱さを見せれば、チームのメンバーは抱えている不安を言い出しやすくなる。加えて、12時という次の決断ポイントを設定し、11時30分に予備評価を下すことも伝えている。

f.のような言い方なら、作業員たちは天候について自ら考え、のちの判断に役立つ情報を集めようとする。計画の対象となる期間を短くすれば、赤ワークに取り組む時間も短くなるということを忘れないでほしい。

「時計に従う」のではなく、「時計を支配する」

人は、赤ワーク(割り当てられた仕事の実行)に取り組み始めてしまうと、そのまま作業を続けたくなるのが普通だ。最後までやり遂げたいという気持ちや、遅れたらペナルティーが発生するといった理由から、作業の邪魔となるものを避けたがるからだ。

産業革命によって、私たちの身体には、時計に従うことが染み付いた。そのせいで、時間をプレッシャーに感じながら、赤ワークをひたすら続けることが当たり前になってしまった。

私たちは、時計に従うのではなく、時計を支配できるようにならないといけない。時計を支配するとは、「中断」の力を活用するという意味だ。そうすれば、自らの行動について意識し、考えるようになり、視野も広がる。

過去に、リーダーがチームに仕事を強要しなくてはならなかったのは、チームがすべきことを決めるのはリーダーだった、という事実があるからだ。だが、決断する者と実行する者を分けるのは、産業革命時代の組織がすることだ。これからは、誰もが、決断と実行の両方に関わらなくてはいけない。

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