「社会貢献するカリスマ経営者」ベニオフの素顔 会社は「価値観」で成長するかしないかが決まる

太陽のような人、ベニオフ
『トレイルブレイザー』は、ビジネスの一般論を書いたものではなく、マーク・ベニオフさんご本人のストーリーや考え方が詰まった非常に面白い本ですね。
2004年にベニオフさんから声をかけていただき、10年間セールスフォース・ドットコム(以下、セールスフォース)で働きましたが、私のベニオフさんの印象は、「太陽のような人」です。遠くにいるときはあたたかくて心地よいのですが、近づきすぎるとイカロスの翼のように焼け焦げさせられて、墜落してしまう。
本書にも描かれている、セールスフォースが取り組んでいる製品の1%、株式の1%、就業時間の1%を活用して社会貢献活動する「1-1-1モデル」や「フィランソロピー(ボランティア活動)」などのイメージから、一般的には非常に人格的で優しい、神様のようなイメージがある方です。
同時に、ビジネスにおいては、ヒリヒリするようなプレッシャーも感じさせてくれる非常に厳しい面があり、その多面性が多くのインスピレーションを与えてくれるという存在でもあります。
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