「上司の品格」を疑われる、やってはいけない質問 「上から目線」が透けて見える、残念な言葉遣い

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③やってはいけない、「理由」を問う質問
例:「なぜそれをしたいと思う?」

この尋ね方では、相手は身構える。また、あなたが「それ」を悪い考えだと思っていることも相手に伝わる。こういう場合は、相手の考えに対する判断はひとまず保留にし、シンプルに「それについてもっと詳しく聞かせてほしい」と言うのがいちばんだ。あるいは、「そう決めた経緯は?」や「その問題についてどう考えている?」と尋ねてもよい。

それとなく偏見を伝えてしまう質問

④やってはいけない、ダーティーな質問

ダーティーな質問は誘導尋問に似ているが、「君は間違っている」とあからさまには伝えない点が異なる。ただし、無意識な偏見が微妙に含まれていて、特定の回答を期待して投げかけられることが多い。

ダーティーな質問の例をあげよう。あなたの同僚が別の同僚と一緒になっていら立ちを露わにし、「プロジェクトを左右する作業を○○に任せたら大変なことになる」と言ったとしよう。それを聞いて、あなたが「君たちに正面から抵抗する勇気はないのか?」と尋ねる。これがダーティーな質問だ。

なぜ「ダーティー」かというと、面と向かって抵抗することが善であるという前提で、「正面から」という比喩を使い、質問という形を通じて勇気が足りないと相手に主張しているからだ。おまけに、その○○に仕事をやり遂げさせる責任はその同僚にある、という意味合いまで含んでいる。

そうした偏見を排除した質問としては、「大変なことになる、ってどういう意味?」や「どうなってほしいと思っているの?」などがある。この質問は、偏見や先入観を取り除いて組み立てる。

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