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組織のやり方を変える方向に持っていく
工夫をすることが悪いのではなく、その工夫が業務の改善につながるという共通認識が組織内において形成されていないことが問題なのです。
マニュアルの存在意義を考えると、よかれと思ったことを勝手にするのではなく、組織としてやり方を変える方向に持っていかないといけません。
仕事をするにあたって、自分なりに工夫を試みることは非常に大切ですし、すばらしいことだとは思います。
どんなマニュアルであれ、時が経つにつれて実態に即さなくなってきたりして古くなる、つまり改善の余地が生まれるのが普通です。そしてそのような場合に作業マニュアルなどをアップデートするにあたっては、中野さんのように実際に実務をこなす方の意見が大切なのは言うまでもありません。
したがって、そのような工夫や改善策をつねに出していこうとする姿勢は本来評価されるべき姿なのです。しかしながら、大切なことはその工夫や改善が、やっている本人のみならず、組織内部における共通認識として「いいものである」とみなされることが重要です。
要は独りよがりではいけない、ということです。
マニュアルの存在意義というのは複数ありますが、いずれにせよそれが一番効率のいいやり方であるとみなされた結果として存在するのです。組織内でアウトプットを出すことにおいていちばん効率のいいやり方であるという共通の認識がもたれているからこそ存在しているのであり、その意味において価値があるのです。
その結果としてマニュアルに従い作業をすることで、作業者間におけるクオリティーや効率をできる限り均一化し、作業の結果としてのアウトプットの質を統一するということにつながるのです。
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