登校苦しい子に精神科医が「堂々と欠席」勧める訳 追い込まずに改善を図る「自主休校式」の進め方

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休息を取るために「学校に行かない」という選択もあります(写真:タカス/PIXTA)
登校に抵抗のある子に対する問題解決の手段として「休む」ことを提案しているのが、精神科医として日々多くの子どもに接している井上祐紀氏です。では、休んでいる間、親は子に対してどのように向き合っていけばよいのでしょうか。その方法について、新著『学校では教えてくれない自分を休ませる方法』を上梓した井上氏が解説します。
前回:登校が辛い子の親に教えたい「休む」という選択

「休む」とは「休息をとってリフレッシュすること」

「休む」という言葉から、あなたはどんな印象を受けるだろうか。学校を休む、部活を休む……。「休む」には、「するべきことをしていない」といったネガティブなイメージがつきまとっていることも多い。

しかし本来の「休む」とは、休息をとってリフレッシュすること。誰にとっても絶対に必要なことであり、子どもの場合は、何らかの事情から自分を休ませるために「学校に行かない」という選択をすることもある。私はこうした場合の欠席を、「不登校」ではなく「自主休校」と言い表すのがよいと考えている。

子どもが焦りや後ろめたさを感じずに休むためには、「堂々と休めること」が重要である。そのために欠かせないのが、親のリード。特に長期欠席をする場合、「本当は行くべきなのに休んでいる」のではなく、「学校に行かないのが普通」という雰囲気づくりが必要だ。

しばらく学校を休むと決めた場合、私は親子で「自主休校式」をすることを勧めている。目的は、休んでいる間の「生活の決まりごと」を家族で共有すること。ただしここでいう「決まりごと」は、親が決めて子どもに守らせる、というものではない。

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