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登校苦しい子に精神科医が「堂々と欠席」勧める訳 追い込まずに改善を図る「自主休校式」の進め方

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  • 井上 祐紀 精神科医(子どものこころ専門医)
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②睡眠や食事のバランスをとる段階

安全は守られているけれど、食事や睡眠が学校生活に影響を及ぼすほど乱れてしまっている段階。いきなり規則正しい生活を押しつけるのではなく、まずはきちんと食べることや、眠る時間と起きている時間を分けることが目的になる。体調を整え、健康をとり戻すことを最優先しよう。

この段階にいる子は、「何もできそうにない」という気持ちになってしまっている。好きだったはずの趣味などでさえ、楽しめなくなっていることがほとんど。

勉強や手伝いなどは求めず、「毎日お風呂に入る」「気が向いたら近所を散歩する」など、日常的なことができるようになることを目指そう。本人が焦って勉強などを始めようとしたら、親が止めるぐらいでいい。

食事に問題がある場合、本人の希望を聞いて食事の時間を決める。時間になったら、おなかがすいていなくても食卓につくことを習慣にする。

睡眠が乱れているときは、まず昼夜逆転でもいいので、本人が決めた時刻に寝て起きるリズムを作る。リズムができてきたら、少しずつ時間をずらし、通常の生活リズムに近づけていくといいだろう。

好きなことをさせて活発さを取り戻す

③好きなことならできる段階

食事や睡眠など基本的な生活リズムは整っており、趣味の活動などであればやってみようかな、と思える段階。第3段階の目的は、自分の好きなことをして、「おもしろいことをおもしろいと思える」ようになること。

この時期にとり入れる活動は、子ども自身が好きなことならなんでも構わない。もともと好きだったことでもいいし、興味を覚えた新しいことを始めてみてもいい。マンガを読む、ゲームをする、スポーツをする……。大切なのは、本人が心から「楽しい」「おもしろい」と思えることだ。

注意したいのは、食事や睡眠のリズムを乱さないこと。ゲームが好きならゲームを楽しむのはOK。ただ、夢中になりすぎて食事を抜いたり、睡眠時間を削ったりしないよう注意は必要だ。

大人には、学校を休んで好きなことだけしているのは単なるわがままのように見えてしまうかもしれない。でも、勉強をさせようとするのはまだ早い。学校に行けないほど追いつめられている状態から抜け出すためには、「楽しめるようになる」段階が絶対に必要。今、目指すべきなのは、好きなことをして心地よさを感じ、活発さをとり戻すことなのだ。

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