就活生を翻弄する「コミュ力」その意外な正体 「サークルの代表経験」が武器にならない理由
ここまでの調査結果は、いろいろなメディアで報じられ、就活サイトでもよく言われていることで、おおむね納得していただけたでしょう。しかし、アンケートの最後に「最近の学生について感じること」を尋ね、興味深い回答をした6名にヒアリングをしたところ、少し意外なことを言われました。
「ロジカルな説明力を重視していますが、ロジカルに説明できたら採るかと言われると、そうとは限りません」(コンサルティング)
「さきほど説明したコミュ力は、学生の皆さんに最低限お願いしたいこと、という位置づけでしょうか。満たしていない学生は当然落としますが、実際に採るかどうかは、少し違ったところも見ています」(機械)
つまり、定義しているコミュ力は「足切り」のようなもので、実際には定義しているコミュ力とは違ったところで採否が決まる、というのです。では、企業は何を見ているのでしょうか。
求めるのは「話題に深みがある人」
「ロジカルな説明力」を重視しているという上のコンサルティング会社の人事部門責任者は、次のように語りました。
「さらに、相手の真意を引き出すための問いを発する力が感じられれば合格点です。また、『この人の話を聴いてみたい』と思わせるような話題に深みがある人は、言っていることが少し支離滅裂でも高く評価します」
このコンサルティング会社では、採否を分ける要素として「相手の真意を引き出すための問いを発する力」や「話題に深みがあるかどうか」を見ているというのです。
また、「他者と関係を構築する能力」を重視しているという上の素材メーカーの採用担当者は、次のように説明してくれました。
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