(第13回)経済「誤」運営で損失 なんと100兆円ナリ

(第13回)経済「誤」運営で損失 なんと100兆円ナリ

寿司屋で勘定書きを見たら「お一人様3万円也」とあったとしよう。あなたならどうするか?

ユダヤ人の大金持ちだと、食べた寿司を一つずつ思い出し、「これはいくらだったのか?」と聞くそうだ。ところが、日本人はそうしないで払う(10万円なら文句を言うだろうが、3万円なら言わないだろう)。

日本人は気前がいいと世界中に知れ渡っているので、カモにされている。今は違うだろうが、しばらく前のイタリアでよく被害に遭った。ミラノ・マルペンサ空港は市街地から遠い。ホテルでタクシーを頼み、「メーターのある正規のタクシー」と何度念を押しても、白タクが来る。そして、空港で降りると正規料金の3倍くらいを請求される。日本人は払う人が多いらしいが、私は腹に据えかねたので、「日本に帰ったら、イタリア大使館にホテル名を通告する」と頑張って、正規料金にさせたことがある。

脱線してしまったが、何でこんな話を持ち出したのかというと、いま日本は途方もない勘定書きを突きつけられているからである。つまり、カモにされているわけだ。

いくらかと言えば、100兆円である。

「いくら何でもウソでしょう」とお疑いの方は、財務省のホームページで「本邦対外資産負債残高増減要因」という資料を見ていただきたい。そこにある数字によると、日本の対外資産は、2008年において、103兆円の為替評価損を被った。他方、負債の為替調整は15兆円だったので、差し引き88兆円の損失が生じたことになる(図参照)。

政治・経済の人気記事
トピックボードAD
関連記事
  • 自衛隊員も学ぶ!メンタルチューニング
  • 日本野球の今そこにある危機
  • 最新の週刊東洋経済
  • 御社のオタクを紹介してください
トレンドライブラリーAD
人気の動画
「睡眠不足を甘く見る人」が払う体への代償
「睡眠不足を甘く見る人」が払う体への代償
保険営業 ノルマ未達なら「雇用契約打ち切り」の無惨
保険営業 ノルマ未達なら「雇用契約打ち切り」の無惨
ストロング系チューハイの光と影
ストロング系チューハイの光と影
ラーメン店の倒産ラッシュが必然でしかない事情
ラーメン店の倒産ラッシュが必然でしかない事情
アクセスランキング
  • 1時間
  • 24時間
  • 週間
  • 月間
  • シェア
トレンドウォッチAD
人材戦略から儲けのからくり<br>まで コンサル全解明

人材の争奪戦が過熱し、年収水準もうなぎ登りに。デジタル化を背景にコンサルティング業界は空前の活況を呈しています。本特集ではコンサル業界の動向やビジネスモデルを徹底解説。コンサル会社を賢く選び、上手に活用していくノウハウを紹介します。

東洋経済education×ICT