長引くコロナ禍によって、個人単位での移動需要が高まっている。そうしたなか、プライベートな移動空間を確保しやすい車の有用性が拡大し、マイカーでの移動が見直されてきた。
マイカー以外での車移動需要も拡大している。そのひとつが「レンタカー」だ。日本では戦後まもなく「レンタカー」が登場し、今や92万1256台(2輪車を含む総数/2020年3月末)がレンタカーとして活躍する。
レンタカーの主な内訳は以下のとおりだ。
② トラック 35万9094台(38.9%)
③ 福祉車両 5万2929台(5.7%)
④ マイクロバス 6834台(0.7%)
レンタカーが右肩上がりで増えている理由
ちなみに⑤2輪車もある。3165台(0.3%)と少数だが、前年対比でみると①~⑤のなかではトップの伸び率(111.0%)を示す(数値は(社)全国レンタカー協会調べ)。
これらレンタカーの総数はここ30年近く右肩上がりだ。その数は20年前の約3.3倍、10年前の約2倍にのぼる(比較対象年は2019年)。総数が増加した主な理由として、上記①乗用車ではマイカーを持たない層の増加、②トラックでは多彩なビジネス需要に合わせるべく、車種の細分化が進みダンプカーやクレーン車、保冷車など、ラインナップの拡充が進んだことなどが挙げられる。
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