トヨタの凄腕ドライバーに運転を教わってみた

モビリタの「走行データ計測プログラム」を体験

トヨタの凄腕ドライバーと同等の運転をするには何が必要か(撮影:正久 仁)
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運転から遠ざかっていると久しぶりであるという緊張感が先に来る。平静さが大切であるとわかっていても、いざステアリングを握ると必要以上に力を込めてしまうことはよくあることだ。ガチガチに身体が固まってしまい移動先に着いたらぐったり疲れてしまった、という読者もいるだろう。
そんな運転に対して苦手意識を持っている人はもちろん、運転に自信がある人にも知ってほしいドライビングのキモ。交通コメンテーターの西村直人氏とモータージャーナリストの藤島知子氏による3回連載のレポート、2回目をお届けする。

1回2200円で何を体験し、学べるか

4月14日配信の「トヨタがモビリタで体験プログラムを行う理由」では、モビリタの存在意義と、そこで体験できるプログラムの概要を紹介した。続く本稿では、東洋経済オンライン取材チームの1人として、「クルマ好き」を自称する筆者から実体験レポートを行う。

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体験したのは、2020年秋から導入された「走行データ計測プログラム」(体験時間は約30分)だ。運転操作をデータ化し、そのデータをもとにトヨタのテストドライバーの養成や車両開発に携わる「凄腕技能養成部」の凄腕インストラクターから、ドライバーの技量に応じた細かな指導が受けられる。

トヨタ初の試みである当プログラムは、現地(富士スピードウェイ)までの交通費は必要ながら、運転免許証さえあれば税込み2200円/回と格安で体験可能だ。

運転操作の説明や解説は口頭だけでは伝わりにくいため、データ化されると自身のウィークポイントが正しく理解できる。また、「上手な運転」のイメージが共有できるので目指すべき運転操作が明確になり、苦手意識の克服にもつながる。

とはいえ、「運転操作のデータ化」といってもピンと来ないかもしれない。ここでのデータとは車両に取り付けた計測機器から得られる「さまざまな情報」のことだ。情報には、車両の速度、加速度、減速度、カーブでの横加速度のほか、アクセルペダルやブレーキペダルの踏み込み&踏み戻し加減、ステアリングの操舵量が含まれる。

さらに、この情報には車内で撮影した映像が加わる。車内後方に設置したカメラがドライバーのステアリングを操舵する様子を捉え、足元に設置された小型カメラが両足の位置やペダルの操作を記録する。

つまり自身が行ったありのままの運転操作が、パソコン上に図形やグラフ、そして映像として再現される。タイムアップを狙うレースの世界では昔から採り入れられている評価手法だが、慣れないわれわれからすると100%忠実に再現されるため気恥ずかしい。

そして、凄腕インストラクターからは記録されたさまざまな情報を基に、ウィークポイントと改善点などの指導が受けられるため、自宅への帰路からすぐに効果が実感できる。ちょっとしたアトラクション効果に加え実利も得られる、かなり貴重な体験だ。

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