走行結果が、こちらの画像データだ。
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まずは2つの摩擦円グラフ(G-Gダイアグラム)を見比べていただきたい。大きな楕円は凄腕インストラクター、小さな楕円は筆者の運転操作から得られたデータだ。一目瞭然で、筆者の円面積(円のサイズ)は凄腕インストラクターよりも圧倒的に小さい。
一方、今度は赤いプロットを確認すると、筆者は何度も同じ操作を繰り返しているため実線が太い。また、加減速方向(前後)はいずれも0.2G、横加速度(左右)はいずれも0.4Gが最大値と均等だ。
「西村さん(筆者)は、前後/左右への荷重が均等で、再現性の高い安定した運転操作を行っています。映像で確認しても、ステアリング操作はゆっくりと落ち着いていて、ペダル操作にしてもかかとを軸にしっかり操作できています。左足もフットレストで固定されているので身体がブレていません」と凄腕インストラクターから最初にいい点が告げられる。
タイヤの性能を使い切れていない
そこで気をよくしたのもつかの間、「ただし、円のサイズが小さいですね。西村さんの場合は減速度が低く、タイヤの性能を使い切れていません。本来であればもっと強い減速度(0.6G程度)出せるのに、その1/3程度の減速度にとどまっています」と、改善すべき点を凄腕インストラクターから的確に指摘された。
続いて「走行データ」の可視化グラフを見比べていただきたい。黒実線が凄腕インストラクター、赤実線が筆者だ。横軸はスタート地点からの距離を示し、周回しているので右端と左端はつながっている。
4本の曲線グラフは上段から下段へ向かって、速度/アクセルペダル/ブレーキペダル/ステアリング操舵の様子を示す。ここにはG-Gダイアグラムで指摘された減速度の弱さの原因がしっかり示されていた。
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