【インドで生産・販売するバイオ燃料車とBEV】スズキの次世代バイク「e-アクセス」と「ジクサーSF250 FFV」日本投入の実現性

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ガソリンとバイオエタノールの混合燃料で走るFFV(フレックス燃料車)の「ジクサーSF250 FFV」と、100%電気で走るBEVスクーター「e-アクセス」
100%電気で走るBEVスクーター「e-アクセス」(筆者撮影)

カーボンニュートラル社会の実現に向け、4輪車だけでなく、2輪車の分野でも地球環境に考慮した次世代モデルの開発が進んでいる。そんななか、スズキでは、100%電気で走るBEVスクーター「e-アクセス(e-ACCESS)」と、ガソリンとバイオエタノールの混合燃料で走るFFV(フレックス燃料車)の「ジクサーSF250 FFV(GIXXER SF 250 FFV)」を開発した。

ジクサーSF250 FFVは、日本でも軽二輪モデルとして販売している250ccスポーツバイク「ジクサーSF250」がベース。e-アクセスは、スズキ製2輪車におけるBEV世界戦略車の第1弾といった位置づけだ。いずれもインドで生産し、販売もまずは現地で開始するというが、実際に、どのような技術や特徴を持っているのか。また、高い環境性能はもちろん、従来のガソリン2輪車と比較し、どの程度の走行性能や実用性などを実現しているのかも気になるところだ。さらに、今後、日本にも導入されるのかも注目点だといえる。

スズキでは、そんな最新の次世代バイク2台を自動車技術関連の展示会「人とくるまのテクノロジー展2025 YOKOHAMA」(2025年5月21~23日・パシフィコ横浜)に出展。現場でこれらの詳細や今後の展開などを取材してみた。

【写真】スズキの次世代バイク、フレックス燃料で走る「ジクサーSF250 FFV」と、電気で走る「e-アクセス」(30枚)

FFVとは

まずは、ガソリンとバイオエタノールの混合燃料で走るFFVのジクサーSF250 FFVからチェックしてみよう。

近年、環境対策の次世代モビリティには、2輪車でも、100%電気で走るBEVのほかに、水素や合成燃料、エタノールといったバイオ燃料など、さまざまな種類の燃料に対応する機種の開発も進んでいる。これは、たとえば、BEVだけでは電気の供給量が不足する国や地域もあるなど、世界各地の経済状況やエネルギー環境などに応じた幅広い選択肢が求められているためだ。

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