朝食をしっかり食べよう!
食事で食物繊維をたっぷり取り、腸内環境を整えるのが、便秘や下痢の解消の第一歩になる。とはいえ、そもそも朝食抜きという人もいるだろう。出勤時間のギリギリまで寝ていると、朝ごはんを食べる時間はない。夕食の時間が遅いと、朝起きたときに胃がもたれている場合もある。しかし、朝食抜きが、便秘や下痢に拍車をかけるという。
「人間の身体は、時計遺伝子(体内時計)のリズムによって、日中は活動的になり、夜はグッスリ眠るといった体調を整えています。それは、自律神経の働きも左右し、腸の働きにも影響を及ぼすのです。時計遺伝子のスイッチを入れるには、朝食をしっかり食べることが必要です」(同)。
朝食を抜いてしまうと、腸の働きが悪いゆえに便秘や下痢につながる。体調不良に加えて、エネルギー不足で集中力も欠如。調子が戻ってくるのは昼食後。加えて、体内時計が乱れていると、夜の寝つきが悪く、寝不足にもなりやすい。こんな悪循環を断ち切るには、朝食をしっかり食べるのがひとつの方法だ。
「米国の調査では、授業の1時間目の前に、学生に15分程度の運動をさせたところ、成績が上がったとの報告があります。朝は早めに起きて、ラジオ体操など軽く体を動かした後に、しっかりと朝食を食べる。すると血流や自律神経の働きが高まり、便秘や下痢の解消だけでなく、仕事のパフォーマンスも上がるでしょう。夏場は、外気の影響で自律神経が乱れやすい時期でもありますから、ぜひライフスタイルを見直していただきたいと思います」と、小林院長はアドバイスする。
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