夏場の便秘と下痢、その解消法とは?

腸の不調にご用心!大腸がんは女性のがん死因1位

 「ちょっと体調が悪くて……」「なんか最近体が……」こんな悩みを抱えているビジネスマンは多いはずだ。だが忙しい企業戦士のみなさんのこと、気軽に休暇を取得して病院で1日じっくり検査、というわけにはいかないだろう。大抵、「寝れば治る」で、放っておいてしまう人が多い。
 だが、ちょっと待ってほしい。その病気になる直前の“病気もどき”こそ体のSOS信号なのだ。この連載では看過することのできない”病気もどき”について、医療ジャーナリストの安達純子氏が解説する。

胃腸の不調は、食物繊維の不足から

夏バテで食生活が乱れると、便秘や下痢に見舞われがち。食事量が減って運動不足が重なると、腸の働きが悪くなって便秘になりやすいという。一方、冷たい飲料などを飲み過ぎれば下痢になりやすい。中には、排便のない状態が長らく続き、ある日、通勤電車のエアコンで身体が冷やされた途端に、急にトイレに行きたくなって冷や汗をかく人もいる。そんな夏場の腸の不調は、現代人に起こりやすいそうだ。

「小林メディカルクリニック東京」(東京都港区)の小林暁子院長が警鐘を鳴らす。「人間は、胃で食べ物を分解して小腸で栄養分が吸収し、大腸で水分と栄養を再吸収して残ったものが便になります。ところが、食生活の乱れに加えて、夏場に汗を多くかくと、水分が失われて便はカチカチの状態になってしまう。それに関与しているのが、食物繊維の不足です。食物繊維は、便のつなぎの部分でスポンジのような役割を果たし、ちょうどいい形に整えています。しかし、近年、食物繊維の摂取量は減る一方で、便のつなぎの部分がないゆえに、硬くなって便秘になったり、水分の再吸収がうまくいかずに下痢を起こしやすいのです」

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