洗いすぎは逆効果?夏場のスキンケア5箇条!

日差しに発汗、夏は皮膚に辛い季節

洗いすぎで悪化

ジメジメとした梅雨の時期から、汗ビッショリとなる夏場にかけて、湿疹などの皮膚トラブルは増えやすい。汗を洗い流すためにせっけんを用いてゴシゴシ洗うなど、毎日入浴していても、赤い湿疹やニキビなどがプツプツ。市販薬を用いても湿疹は一向に治まることなく、かゆみは増して広がっていく。このような皮膚トラブルはさまざまだが、日常生活の中に悪化させる要因が潜む。

亀田メディカルセンター・亀田総合病院(千葉県鴨川市)皮膚科の池田大志医師が警鐘を鳴らす。

「汗は皮膚に刺激を与えるため、拭き取る、あるいは、洗い流すことに越したことはありません。しかし実際には、洗いすぎや誤った方法で、皮膚のバリア機能を壊し、皮膚トラブルに結び付く人が多い。皮膚のバリア機能を意識して保護すれば、夏場の皮膚トラブルを回避することは可能と言えます」

池田医師は、『男が育休を取ってわかったこと』(セブン&アイ出版)の著者で、半年間の専業主夫中、ママ友などから赤ちゃんのスキンケアの相談を数多く受け、一般の人々へのスキンケアの啓蒙活動が必要なことを痛感したという。

「一般的に、皮膚を守るには、汚れを落とすことが何よりと考えられていますが、洗いすぎると皮膚の表面の角質層を破壊して、逆効果になるのです。大人よりも敏感な赤ちゃんの肌には、ダメージが大きい。年齢を問わず、皮膚の健康を守るには、まずは洗いすぎないことを意識していただきたいと思っています」(池田医師)。

夏場の雑菌が肌へ侵入

皮膚の表面は、皮脂膜に覆われ、その下に角質層が14~15層ほど積み重なり、その間に、角質細胞間脂質や天然保湿因子があって、バリア機能を保っている。汗をかいたときに、シャワーでサッと流すと、皮脂膜の表面はキレイになるが、洗いすぎると皮脂膜が壊れ、下の角質層もダメージを受けてしまう。

「夏場は皮膚の感染症も増えます。皮膚のバリア機能が正常に働いていると、皮脂膜によって細菌やウイルスなどは、角質層まで入ってくることができません。バリア機能が壊れていると、そこから侵入して増殖し、ジュクジュクとした湿疹などに結び付きやすいのです」(同)。

夏場の皮膚には、いろいろな雑菌やウイルスが付着する。洗いすぎでもなく、不衛生にしているわけでもないのに、ふと気づけば足に水虫。白癬(はくせん)菌というカビの一種によるもので、角質層をエサに繁殖するため、足の指と指の間だけでなく、かかとや爪と皮膚の間などにも、感染が広がってしまう。これも、白癬菌の増殖しやすい環境を自らもたらしているという。

「プールやスパ、サウナなどのマットレスには、白癬菌がほぼ繁殖しているとの調査報告もあります。白癬菌が足に付着して1時間経つと、感染が成立するとされますので、プールやスパなどの使用後は、足をしっかりふいて乾かすようにしてください。白癬菌は、乾燥に弱いので、よく乾かせば感染を防ぐことができます」(同)。

濡れたまま放置して、ビーチサンダルなどで帰宅すると、その間に白癬菌が角質層へ侵入してしまうので注意が必要だ。

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