組織をまとめる「真のリーダー」に必要な3要素 世の中が激しく変化しても「未来は予測できる」
真のリーダーシップとは
「日本に真のリーダーはいるのでしょうか?」
いきなり大きな問いで恐縮ですが、今の日本の元気のなさをみていると、原因はリーダーの不在にあるような気がしてなりません。
閉じた世界で毎日同じことを繰り返していて何とかなる状況であれば、リーダーの資質や能力はそれほど大きな問題にはならないでしょう。極端ないい方をすれば、そのような状況下では誰がリーダーをやろうがあまり関係がないのです。
ところが、周囲に壁をつくってそこで自分たちだけが幸せに生きていければいい、という鎖国的な考え方は、今や地球上のどこにいても通用しません。トランプ政権が好例です。そういう組織は生態系として見ても不自然ですから、いずれ必ず淘汰されます。そうならないためには、自分たちが今いる場所を外部に向けて開き、他者を受け入れるようにしなければならないのです。
日本は今、あらゆる組織が「閉鎖系」から「開放系」に移行することを迫られています。それは言葉を換えると、急激に変化する世界のなかでブレずに判断を下し、組織をまとめあげて臆することなく戦える「真のリーダーシップを発揮できる人材」が必要とされている、ということです。
では、真のリーダーシップとは、どういうものなのでしょうか? 総理大臣、会社の社長、宗教団体の教祖、サークルの責任者……、リーダーといっても率いる組織によって役割や権限の大きさなどはさまざまですが、僕は「これがなければリーダーたりえない」という要素が少なくとも3つはあると思っています。
1つめは「やりたいことをもっている」こと。
一般的にはビジョンといわれているものですが、これは何も「地球の環境問題を解決したい」というような壮大なものでなくてもかまいません。極論すれば「パートナーともっと仲よくなりたい」といった極めて個人的な目標でもいいのです。
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