中学生以上の子どもの「おこづかい」の渡し方

親子間の「金銭感覚の共有」が信頼につながる

お金コンシャスではないわが家では、今書いたようなことの意味が、実はやりながらだんだんにわかっていったという経緯がありました。

だから、中学校時代には(部活動があまりにも大変だったということも大きな原因ですが)、塾への交通費もおやつ代も、その日の朝に渡すようにしていました。

勇気を出して大幅に裁量を増やしたのは高校に入ってから。IC定期券におこづかいのたびに自分でチャージするようになり、おやつ代も見積もった範囲でなんとかやりくりしているようでした。高校生の最初のおこづかいは、実は「見積もったより使わないから」という理由で「必要なもの」のためのお金はたった300円でしたが、減額の申し出があって返金されたという、今振り返るとなんだかほほ笑ましいことまでありました。

うちの息子の場合

うちの息子は、中学生の頃からファッションにとても興味を抱くようになり、中学校2年生か3年生から、1人で裏原宿の古着屋さんへ洋服を買いに行くように(最初の1回だけ、親がつき添いました)。そのころ、ついに子ども服ではサイズがなくなってしまったのです(うちの子は成長がオクテくんで、中学校1年生のとき148㎝だったのが、中学校後半で伸び始め、高校卒業時には178㎝に! サイズ変化が激しかった)。

そのとき新たに決めた洋服購入のルールは、必要な衣服の必要枚数は親がサイズアップのたびに費用を出すが、それ以上に自分で買いたいものはおこづかいやお年玉などで買うというもの。

「欲しいもの」のためのお金の多くはそんな古着代に消えたのではないでしょうか? 今は昔と違って古着や安い値段で買える洋服があるので、1000円とか2000円でうまく買い物をしていたようです(親から見て失敗は多数ありましたが)。

高校の頃、半額で傷物を買ったり、古着屋さんで買ったりした2足の“ドクターマーチン”(ブランド名です)の靴も、5~6年大切に履いていました。当時の彼の財力では、普通は手に入れられないそれらの靴をおこづかいで手に入れたときの、誇らしげでうれしそうだった顔は今でも忘れられません。

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