「お年玉、預かっておくね」が男の子にNGな理由 名門・開成中学高校の元校長が語る1つの真理
理解できない男の子のアタマの中
思春期になると、子どもとの向き合い方はとても難しくなります。それまではよくしゃべりながらまとわりついてきたのに、なぜか口数が減り、反発を繰り返すようになる……。
とくにお母さんにとって不可解なのが、「男子」の思考や行動でしょう。相手が女の子なら、自分の経験に照らし合わせてどうにかなるかもしれません。しかし、男の子の場合は、異性であることに加え、思春期特有の特徴が現れるため、どう接したらいいのか戸惑ってしまうようです。
思春期における男女の違いはいろいろな面で挙げられますが、ここでは「精神的な成長」についてふれてみましょう。
女の子は、比較的早い時期から「自己抑制」を効かせがちです。そのため、自分を過小評価したり、自分の可能性を限定して考えてしまう傾向があります。言葉を換えれば、早い時期から「守り」に入ってしまうのです。
一方、男の子は、女の子と比べて精神年齢が幼いとよく言われます。けれども、その幼さが良い方向に発揮されると、途方もないエネルギーになることがあります。
最近子どもたちがよく使う言葉を借りれば「ワンチャンある」という感覚を、ある程度成長した後も心の中に秘めていて、それによって自分の可能性を広げることができるのです。
現実的なお母さんたちは、それを「根拠のない自信」と呼ぶでしょう。でも、自信ほど大きなエネルギーにつながるものはありません。その点は、男の子が持つ可能性のひとつと言えるでしょう。
無料会員登録はこちら
ログインはこちら