中学生以上の子どもの「おこづかい」の渡し方 親子間の「金銭感覚の共有」が信頼につながる

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わが家では、携帯電話・スマホの使用料は一貫して親が一緒に支払っていました(就職した2年目の初めまでうっかり払ってしまっていました)。スマホになる前、1カ月の請求が目が飛び出るほど高かったことがありました。原因は友人からの画像の受信代です。

一緒にドコモに話を聞きに行ったりして、どうやってセーブするかを考えました。それからは上限額を決めて、それを超す月が続いたら携帯電話はやめるという約束をして、守るようになりました。

成果は「金銭感覚の共有」

「おこづかいプログラム」でおこづかいをあげた結果だと思うのですが、親子でお金の価値観をきちんと共有できていると思います。それがいちばんの成果かもしれません。話し合いの大前提が一緒なので、トラブルも解決しやすいように思います。

『最新版 子どもにおこづかいをあげよう!』(書影をクリックするとアマゾンのサイトにジャンプします)

おこづかい以外のお金が必要になったときも、きちんと何のためにお金が必要か説明して、品目と金額を書いて持ってきました。

そのせいなのか、性格なのか、大学受験時も予備校代も最小限、参考書代も最小限、本当に必要なものだけを選んでいる様子で、問題集は全部何度も回して使い、高校3年生の予備校の冬期講習の講座の1つがやさしすぎたとき、「お金を出してもらって申しわけないのだが、時間がもったいないので途中だがやめさせてほしい」と謝ってきたりもしました。

「おこづかいプログラム」実施後は、大きな金銭トラブルも一切なく、また何かをおねだりされることもまったくなくなりました。彼からの請求は、基本的に必要性が高いものという信頼感&安心感を持っていました。

藍 ひろ子 教育ジャーナリスト

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教育ジャーナリスト。長年、出版社で雑誌および書籍の編集者として、育児・教育分野の仕事に携わったのち独立。著書に『する?しない?中学受験 迷ったときに』『誰も教えてくれなかった正しい子どもの育て方』(ともに主婦の友社)がある。また『0才からやっておきたい教育』(日本経済新聞出版)のスーパーバイザーを務めた。26歳の男子の母。

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