男の子の育児には、もっと「父の力」が必要だ 「しからない育児」には限界がある

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男の子は、真っすぐで純粋です(写真 : romrodinka / PIXTA)
元保育士で、NHK Eテレ『すくすく子育て』をはじめ、テレビや新聞、雑誌などでも活躍中の小崎恭弘さんは、お母さんたちからよく、こんなぼやきの声を聞くそうです。
「うちの子は、本当に言うことを聞かない」
「落ち着きがないから、叱ってばかり」
「やさしく言い聞かせるのではダメなんでしょうか?」
この記事では前回に続き、著書の最新刊『うちの息子ってヘンですか?』から、男子育児の「しんどさ」を解消する秘訣を紹介します。もし、あなたの奥さんが息子に手を焼いているのなら、次のことを伝えてみてはいかがでしょうか?

男の子はただただ「純粋」

遊ぶのも、おしっこも、着替えるのも全力です。そして、嫌がるのも、抵抗するのも全力です。ちっちゃい体で、その持てるパワーの全部を出し切って挑んでいきます。

前回記事では、男の子のダメな部分や、おもしろおかしい面を取り上げてきました。具体的には、

● ビー玉と鼻の穴、どちらが大きいのか比べたくなり、鼻の穴に入れて取れなくなる

● おじさんからおこづかいに100円玉をもらったのがうれしくて、兄弟に見せびらかしたのち、取られるのが嫌だから飲み込む

● おしっこはどこまで飛ばすことができるのか、試してみたくなり、おしっこしながら便器から離れていき、トイレ中をおしっこまみれにする

……というのはうちの子の実話ですが、こうした親からみると謎の行動と、子どもがそうする理由、背景についてご紹介しました。

ダンゴムシを集めるときの真剣なまなざし、動きの素早さ、そしてひたむきさ。これらは集中力のなせるワザ。でも、先に断っておきますが、勉強に発揮されるケースは少ないですよ

今回の記事ではすこし見方を変えて、男の子のすてきなところを見てみましょう。

うちの息子のいいところ、そんなものはひとつも思い浮かばない……? いえいえ、そんなはずはないですよ。一緒に生活していると、なんだかダメなところや、怒るポイントばかりに目が行きがちですが、息子のいいところはいっぱいあるはずです。きっと。

僕が思うに、男の子全般に当てはまるすてきな点、それは「純粋」というところでしょう。男の子は真っすぐですよね。動きも発言も、そして性格も。最短距離で動くし、嫌なことは「イヤー!」と口にするし、興味のあるものにはすぐに食いつきます。迷いがありません。見ていて気持ちがいいほどです。

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