オンライン授業は「より面白く」が必須の理由

リクルート出身教育委員会トップ語る学校の今

教育のあり方は、コロナ禍をきっかけにどのように変えていくべきでしょうか(写真:yongshan/PIXTA)
加速するテクノロジーの進化により、近い将来、現在ある職業の多くがなくなり、新しい職業が数多く生まれると言われています。それに伴い、教育のあり方も大きな転換が求められます。
これからの子どもたちに必要な教育とはどのようなものか。新著『パラダイムシフト 新しい世界をつくる本質的な問いを議論しよう』より、広島県教育委員会教育長の平川理恵さんへのインタビューを抜粋しお届けします。
平川理恵さんプロフィール】
広島県教育長。1991年にリクルート入社。1999年に留学仲介会社を起業し、10年間経営。2010年に公募で全国初の女性公立中学校民間人校長として横浜市立市ヶ尾中学校に着任。2015年、横浜市立中川西中学校長に着任。その間、中央教育審議会教育課程企画特別部会委員として新学習指導要領改訂作業に携わる。2018年4月、広島県教育長に就任。同8月から教育再生実行会議有識者を務める。

未来を担う子どもたちに必要な教育を考える

平川:新型コロナウイルスに対してはいろいろな考え方があります。絶対に感染しないためには「ゼロ・トレランス」で「ステイ・ホーム」が必要ですが、いつ終息するかもわからない状況で、大人も子どももずっと家に閉じこもっているわけにもいきません。

感染リスクはゼロではないが、学校を開けて、学習の機会を確保し、心の問題にも対処するという考え方もある。また、人々の中には「不安」というものがあって、ドアノブを触るのも不安という人がいれば、まったく気にしないで遊びに行く人もいます。人の価値観はそれぞれです。

広島県では、こうしたさまざまな考えに配慮し、(2020年)5月中旬に「自主分散登校」という形で学校を再開しました。親とよく相談して、学ぶ機会を失うこと、心の健康を損なうことが心配と思っている人は来ればいいし、市中に出るのが嫌だという人は家から出ないという選択肢もある。

「自主的」ということで、学校に来ても出席扱いにならないし、来なくても欠席扱いにならないということにしました。また、登校できる曜日を限定したり、登校の時間をずらしたりして「分散登校」にする工夫もしました。

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