では「5大NG」を避けたうえで、どのように叱ればいいのか。
相手の心にしっかりと届く、「建設的なネガティブフィードバック」(批判的な評価を伝え、改善を促す)には、次の「4つの要素」が盛り込まれていなければなりません。
①叱るべき事実
②なぜ、それがダメなのか(理由)
③それについて自分はどう思うか(主観)
④解決策を提示させる
叱るときは「事実」「理由」を盛り込み、「解決策」を提示させる。「主観」というのは、相手を主語に「だから、お前は●●なんだ」と非難するのではなく、自分を主語に、「私は非常に残念に思った」というように「思い」を伝えるようにするのです。
【ダメな叱り方】
上司:「報告をしなくちゃダメじゃないか! 忘れるとはどういうことだ!! 無責任だ! そういうところがダメなんだ!(激怒)」
部下:「すみません……」
【グローバルエリートの4要素を入れた叱り方】
上司:「今日、大切な報告がなかったね(事実)。これがないと、全体の業務が大きく遅れてしまうんだよ(理由)。僕としては非常に残念だね(主観)」
部下:「忙しくて、忘れてしまいました。すみません」
上司:「時々あるようなんだが、どのような形にすると、忘れないだろうか(解決策を提示させる)」
部下:「では、これからはスケジュールでリマインダーが出るようにセットしておきます。以後、気をつけます。申し訳ありませんでした」
これは「子どもの叱り方」にも使えるテクニックですね。
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