日本人が苦手な「叱り方」、一気に上達する5秘訣 意外に簡単!子供も部下も伸びる「王道スキル」

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例えば「子どもの叱り方」だと、このように応用できます。

【ダメな叱り方】

:「なんで片付けないの!だらしない!何度言ったらわかるの!!いい加減にしなさ~い!!(激怒)
:「うるさいな、もう!」

【4要素を入れた叱り方】

:「部屋、汚いよね(事実)。ごみを捨てないと、ゴキブリが来るよ。昨日、ベランダで見かけたから、このままだとまずいよ(理由)。お客さんが来るから明日までに片付けてもらえると、とってもうれしいな(主観)。何から先に片付ける?(解決策を提示させる)
:「うーん。じゃあ、机から」

「正しい叱り方」を身に付けたコミュニケーションを

ギャラップ社の調査では、例えば「ネガティブでも、フィードバックがあった人」のエンゲージメント(やる気、コミットメント)は、「まったくフィードバックを受けない人」の20倍にものぼったそうです。

最悪なのは、ポジもネガも、何のコミュニケーションもないことです。

「褒める」ことはもちろん大切ですが、上手に叱ることで、相手のやる気も、あなたの人望も、ぐんと高めることができます。

コミュニケーションは「なんとなく」「周りがやっているように」では、実はなかなか効果を発揮しません。「間違った常識」に縛られるのではなく、「世界標準の方程式」を知ることで、「話し方」「褒め方」「叱り方」、すべて、うんとラクに、楽しくできるようになります。

「正しく褒めて」「正しく叱る」――。「正しいスキル」を身に付け、世界のトップエリートのような「モチベーションの魔術師」に、ぜひなってみてください。

岡本 純子 コミュニケーション戦略研究家・コミュ力伝道師

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おかもと じゅんこ / Junko Okamoto

「伝説の家庭教師」と呼ばれるエグゼクティブ・スピーチコーチ&コミュニケーション・ストラテジスト。株式会社グローコム代表取締役社長。早稲田大学政経学部卒業。英ケンブリッジ大学国際関係学修士。米MIT比較メディア学元客員研究員。日本を代表する大企業や外資系のリーダー、官僚・政治家など、「トップエリートを対象としたプレゼン・スピーチ等のプライベートコーチング」に携わる。その「劇的な話し方の改善ぶり」と実績から「伝説の家庭教師」と呼ばれる。2022年、次世代リーダーのコミュ力養成を目的とした「世界最高の話し方の学校」を開校。その飛躍的な効果が話題を呼び、早くも「行列のできる学校」となっている。

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