年末年始の「暴飲暴食」で後悔しないためのコツ 食べすぎは数日かけて「リカバリー」できる

✎ 1〜 ✎ 12 ✎ 13 ✎ 14 ✎ 最新
著者フォロー
ブックマーク

記事をマイページに保存
できます。
無料会員登録はこちら
はこちら

印刷ページの表示はログインが必要です。

無料会員登録はこちら

はこちら

縮小

また食後は「食後すぐに寝るとウシになる」という言い回しがありますが、医学的にも食後すぐ寝ることは推奨されません。睡眠によって胃腸の働きがおさまり、食べ物が消化吸収されないまま体内に残るだけでなく、逆流性食道炎の原因にもなります。就寝の2~3時間前までに食事は済ませておき、とくに食べすぎた日は胃酸が逆流しないよう上半身を枕で高くして寝るようにしましょう。

オーバーしたカロリーは翌日以降に清算できる

翌日以降は少しずつオーバーしたカロリーを清算していくことが重要となります。食べ物から摂取した糖質や脂質は一度肝臓に蓄えられ、エネルギーとして使われなかった分は約2日後に体脂肪として身体に蓄えられます。したがってたくさん食べた日の後はとくに2日間、食事や運動に気をつけるとよいということになります。翌日だけ一気に頑張ろうとするのではなく数日かけて少しずつ取り組むのがよいでしょう。

よく前日に暴飲暴食をしたからといって断食をする方がいますが、これは代謝を下げ、消化吸収やエネルギーの消費を抑えてしまうため逆効果です。少ない量を規則正しく3食食べることで胃腸の動きを活発にし、代謝を上げることで効率よくエネルギーを消費することができます。具体的には、カフェオレをブラックコーヒーにする、おかずやご飯の盛りつけを控えめにするといった少しの変化をつけるだけでも構いません。盛りつけは小さい器にすると視覚的にも満足感が得られるでしょう。

食事を楽しむときはしっかり楽しみ、その前後で生活習慣を改善することで、健康的な年始を迎えましょう。

上原 桃子 医師・産業医

著者をフォローすると、最新記事をメールでお知らせします。右上のボタンからフォローください。

うえはら ももこ / Momoko Uehara

横浜市立大学卒。一般社団法人日本メンタルアップ支援機構理事。身体とこころの健康、未病の活動に尽力し、健康経営に関する医療系書籍の編集にも関わっている。医師と患者のコミュニケーションを医療関係者、患者双方の視点から見つめ直すことを課題とし、とくに働く女性のライフスタイルについて提案・貢献することを目指している。

この著者の記事一覧はこちら
ブックマーク

記事をマイページに保存
できます。
無料会員登録はこちら
はこちら

印刷ページの表示はログインが必要です。

無料会員登録はこちら

はこちら

関連記事
トピックボードAD
ライフの人気記事