冬到来のこの時期、風邪やインフルエンザなどで医療機関を受診される方が多くなると思います。しかしいざ診察が終わってみると、思うように自分の症状が伝えられなかった経験はありませんか? 今回はそうなってしまう原因と、その対策についてお伝えしたいと思います。
医師と話すのは緊張するもの
初対面の人と1対1で話すのは、誰でも緊張するものです。さらに病院の診察室は医師からすればおなじみの空間ですが、患者にとっては非日常の空間です。しかも自分の症状を伝えて判断を下されるわけですから、さながら面接室のように捉える方もいるかもしれません。
また、近年は電子カルテの普及によって、パソコンの入力画面ばかり見て患者のほうを見ない医師もいます。
人は自分の話をするとき、相手の表情や仕草、いわゆるリアクションを見ながら話をします。仏頂面でノーリアクションの人と、うんうんと笑顔でうなずいてくれる人、どちらが話しやすいかといえばきっと後者でしょう。画面のほうを向いて無表情でうなずくような医師に対して話すとき、私たちはより一層圧迫感を覚え、何を話せばいいのかわからなくなってしまうのです。
これは医師側の問題ではありますが、一方で、患者から聞いた情報を正確に書き留めておくのもまた、医師にとって必要な仕事です。患者側も、矢継ぎ早に、とりとめもなく話すのではなく、伝え方に工夫をすることでお互い余裕をもって話ができるのではないでしょうか。
例えば、自分なりに伝えたいことのメモを事前に作っておく。これだけでも自分の中で話題が整理され、伝え忘れもぐんと少なくなると思います。発熱を伝えるときの体温の変化など、言葉で表しにくいことは、メモを直接医師に見せてもよいでしょう。
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