捨てづらい「ぬいぐるみ」悔いなく処分する方法 「魂」が宿るとの考えからためらうケースも
年末は大掃除の時期である。愛着があり捨てるに捨てられないで取っておいた物でも、部屋が手狭になったことなどから、この際、処分しようと思う人もいるだろう。
そのとき、とくに迷ったり悩んだりするのは、人形やぬいぐるみ類である。それらには魂が宿ると考えられていることから、「魂が宿ったものをゴミと一緒に捨てるのは忍びない」と思ったり、魂のことまでは気にしないにしても、「大切にしていて思い入れのあった人形なのでゴミと一緒に捨ててしまうにはためらう」などの思いを持ったりするからだ。
そうした悩みや思いを解消する方法として今注目されているのが、「人形・ぬいぐるみ供養」だ。
人形感謝祭を実施している
人形・ぬいぐるみ供養と言えば、お寺や神社に持ち込む方法がよく知られているが、ほかにもいくつか方法がある。節句・伝統文化の啓蒙と振興を目的として、全国の製造業・卸売業・小売業を中心に約350社が加盟する一般社団法人日本人形協会(東京都台東区)では、2つの人形供養を行っている。
1つは、明治神宮と提携して1989年から行っている「明治神宮人形感謝祭」であり、もう1つは、日本郵政、東京大神宮と提携して2005年から開始した「人形感謝代行サービス」だ。
前者は、感謝祭当日に明治神宮に持参された人形類を対象にしているのに対し、後者は人形類を「ゆうパック」によって全国から通年で引き取り、毎年10月頃に行われる東京大神宮の「人形感謝祭」で供養している。
同協会では、人形供養ではなく、「人形感謝」という言葉を用いている。その理由について駒田健治常務理事は「神宮では、供養という言葉は適さないという考えから感謝という言葉にしている。ただ、一般の人には、供養という言葉のほうがわかりやすいので、人形感謝代行サービスのサイトなどでは、人形感謝祭を人形供養祭のことと補足説明している」と話す。
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