「レヴォーグ」カー・オブ・ザ・イヤー獲得の凄み

揺るぎない「安心・安全」を支える開発の裏側

SUBARUのステーションワゴン「レヴォーグ」の売れ行きが伸びている理由を探る

その年の注目モデルを決める日本カー・オブ・ザ・イヤー。第41回の2020-2021年 日本カー・オブ・ザ・イヤーはSUBARU「レヴォーグ」がイヤーカーに選出された。

これまで自動車メーカー担当者や実行委員、そして選考委員が一堂に会して投票結果の開票が行われていたが、今年はオンラインでのライブ配信開票となった。

いまだ収束の見えないコロナ禍にあり、心配された2020年の自動車業界だが、ここにきて回復傾向に転じた。定評のある軽自動車に加えて、SUVやコンパクトカー、ミニバンの販売もじわりと戻り始めた。

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売れ筋にはさまざま特徴がある。軽自動車ではスズキ「ハスラー」やダイハツ「タフト」など、ライトSUV的な「タフで遊び心」があるモデルが人気だ。三菱「eKクロス&eKクロス スペース」などもその同類項といえる。

軽自動車の特徴である取り回しのよさに加えて、ハスラーやタフトでは最低地上高を180~190㎜と一般的な軽自動車から35~50㎜程度高めつつ、4輪駆動方式に加えて雪道や荒れた路面での駆動力を高める機構を用いるなど、わかりやすくタフな印象だ。

「東日本大震災の後もそうでしたが、社会的な不安が続くと心の拠り所をクルマに求める傾向がみられます」(スズキの関係者)というが、コロナ禍においても納得できる話だ。夏以降は中古車市場も活性化。移動時の密を避けるためマイカーを購入する流れから、新車に比べて手頃に入手できる中古車が注目される。

「安心・安全」をクルマに求める層も増えた

「安心・安全」をクルマに求める層も増えた。この傾向は、先進安全技術の代表格である「衝突被害軽減ブレーキ」が安価で装着できるようになってきた2015年以降にみられるが、2020年はコロナ禍で一層強まった。

衝突被害軽減ブレーキを標準装備とするクルマが増えたことや(2019年に販売された車両のうち実装率は約73%)、経済産業省によるサポカー補助金により、買い換えの際に安心・安全に対する意識が高まったという相乗効果もあるのだろう。

そうしたなか新型となったSUBARU(スバル)のステーションワゴン「レヴォーグ」の売れ行きが伸びている。10月15日に正式発表され、11月25日に発売。初年度の月販目標台数2200台に対し、先行予約台数は、2020年8月20日から10月14日までに8290台に達したという。

「アイサイトX」を搭載した2代目レヴォーグ(筆者撮影)

スバルにおける先進安全技術群の総称「アイサイト」は、この2代目レヴォーグで進化版である「アイサイトX」をラインナップに加えた。

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